サタノファニ感想

回復術師やデスラバよりも遥かに表現がエグい

詰め込むと怒られそう、かつ嫌悪感を誘いそうな要素を極限まで詰め込んで煮た様な作品で、絶対に読むべき漫画では無いと感じた (最新話までしっかり読んだので褒め言葉)

よく骨折れや五体欠損の描写を目にするが、筆者が最も苦手な「外傷によって大きく変色した皮膚」や「思考停止の激しい怒りの感情」はほぼ見かけなかったのでそこだけは精神的に優しい

主な設定はやや新鮮味に欠けるが、過激的な要素で十分で差別化されている

画力や構図力がかなり高く、扉絵の嗜好が良い意味で意味不明

作者の狂気を感じるので、本当に漫画の道に走ってくれて良かった

人前で読むのはやめとこう

 

そこそこ意外だったのが主人公の別人格元で、恐らく犯罪者であるのは間違いないのだが、虚言癖 + 忘却により、実際の被害者数の特定は困難であり、作中で明記されている程の悪行を成したと断定しづらい

なら他に候補が居るのかという話だが、ユナボマーだと戦闘描写の見栄えが落ち、バンディでは捻りが足りず、チカチーロだと心理描写に乱れが生じる

感情を持ち合わせており、かつ悪行を成し、絵面が映える人物がそうそう思い当たらないので主人公の人格がしっくりこないのは仕方がないのかもしれない

となると現実と想像 (嘘) の間のような人格は設定に困らないから主人公向きだったり?

戦闘技術はそんなに無いと思うけど…

 

ゾディアックやジャックなど犯人が特定されていない事件も扱いづらい

(個人的には戦闘描写を気にしないのならユナボマーを推したい)

 

ぶっちゃけ感覚が鈍ってくるが、複数人を屠っている時点で十分に重罪人である